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よいちろ日記

忘れないようにメモ。

Project Araは、ただの面白いおもちゃではなさそう。

Google I/Oで発表されていた、Project Ara

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背面のモジュールを付け替えられるという改造可能なスマートフォンという理解。
 
最初見た時は、また面白いおもちゃ系か、と思ったけど、以下の点において、興味深いなと思った。
 

スマホアプリで構築したアプリプラットフォーム市場をハードでも再現できそうな点

Google, Appleはソフトにおいては、ユーザーがカスタマイズ可能なプラットフォーム(Google Play, App Store)を持っていて、そこで蓄えたプラットフォームノウハウ(どうやったらたくさんの人にアプリを作ってもらえて、お金をどうやって稼ぐのがいいのか、プラットフォームとして美味しい立場に持って行くにはどういう力学を知っていればいいか、とか)をハード分野でも再利用したいのかなと思った。
 
(鶏と卵の関係だけど)プログラミング教育関連サービスが活性化して、一般人がアプリが簡単に作れるようになったように、(こちらも鶏と卵の関係だけど)Arduinoなどのハードをいじるための入門キットや関連書籍の充実によって、ハードウェアの製造ハードルもかなり下がってきている。
 
もちろん、商品レベルのモジュールを製造可能な作り手は限られてくるだろうけど、いろんなアイデアが出てくることが期待できる。使えるかは別にして。
 

スマホメーカー>部品メーカーって力関係(があるのか知らないけど)が崩れそうな点

これは想像レベルだけど、スマホ自体をトータルで売っているメーカーがどの部品メーカーを次世代機で採用するかって、部品メーカーにとっては死活問題であって、すごいしのぎを削っている割には、スペック差ほとんどなさそうなイメージ。
というのも、決められた規定内で、スマホメーカーから課せられた予算の制限(というか安ければ安いほうがいいとされそう)もある中で、競うはずだから。となると、どの部品メーカーを採用するかは、結構人臭い部分で決まっているのかもなと想像できる。
本当はこんなことできますよ系の機能をチャレンジすることもできずに、くすぶっている部品メーカーが直接ユーザーのジャッジを問えるようになるって素晴らしい。
 
例えば、カメラのレンズを、お金かけてハイスペックで作る技術がある、エッジの効いたレンズメーカーがあったとする。
だけどそのレンズメーカーはスマホメーカーに対する影響力や、規定スペックを安価に作るのは下手であったとする。
結果、スマホに組み込んでもらえていなくて、にっちもさっちもいかない。瀕死。でも、このモジュールで何とかして面白いレンズを作れたら、そしてそれがユーザーに評価されたら。そんなことを考えた。
 
もとい、「中国ブランドのスマホ拡大で潤う日本の部品メーカー」読むと、そもそもの技術力の差ってのが大きいのかも。
そんな状況だと弱小部品メーカーは余計しんどいだろうな。採用はされないけど、そこそこのスペック+アイデアで商機が見いだせるのは良い。
 

スマホスマホじゃなくなるアイデアが実現可能な点

これはGoogleも言ってるけど、開発がハードウェアまで染み出してくると、現実世界に物理的な作用を与えられるようなものが作れる。もはやスマホはただの計算機として存在する。
まあそのようなものは現状でも作られているんだけども、ユーザーにそもそもハードをカスタマイズするという選択肢がなかった状態が、カスタマイズ前提のスマホとすることで、同じアイデアであっても広がりが違ってくるはず。「マイノリティ・リポート」のクモ型ロボットみたいなやつとか。

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ただ、組み込みではなくなるので、スマホトータルで見た時の機能性が下がるだろうなとは思う。メモリの使用量とか、OSレベルのやり取りがモジュールごとに統一されていなかったりすると、もっさりしたり、モジュール間で相性が合わなくてフリーズしたり、電池がめっちゃ減ったり。
Googleがどのくらいモジュール開発に自由度を与えるか次第な気はするけど。)
 
当面は需要がわかりやすいカメラモジュールとスピーカーモジュールなんだろうな。
ニコンJBLが潤うのかな。
 
ううん。おもしろモジュール考えたい。