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よいちろ日記

忘れないようにメモ。

脳が機械に繋がると人類がいきいきしそうだ。

あたま整理 レビュー
BMI(ブレインマシンインターフェース)が気になって、「脳と機械をつないでみたら」という本を読んでいる。
そのことを友人に話したら、映画「サロゲート」を勧められた。  

 

脳と機械をつないでみたら――BMIから見えてきた (岩波現代全書)

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サロゲート [Blu-ray]

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舞台は近未来。人々はBMIによってサロゲートと呼ばれるロボットを自宅から操作して暮らしている。オペレーターである人間は事故や犯罪のリスクから隔離され、より良い人生が送れるという主張。サロゲートはカスタマイズ可能で、運動能力やビジュアルといったパラメータが実際のオペレーターの思い通りに出来る。

 
「脳と機械をつないでみたら」では、2013年時点の最新情報がまとめられているはずだが、それでも(科学技術がかなり進歩したという認識がある現代でも)、BMI研究の先の長さと困難さが伝わってくる。
 
猿の脳に直接電極を繋いで、何年も研究して、ようやく、60-70%の確率でマジックハンドのようなものでバナナがつかめる、と言った具合である。
 
運動野において得られたノウハウが他の脳の部位(感覚野とか)でもそのまま使えるというわけではなく、(電気信号なので)互いに干渉しあっていたりする。
 
面白い(が故に研究を困難にしている)なと思ったのがBMIを使うことで、もともとの脳の働きがBMI用に最適化されてしまうという現象である。
 
といったように、脳に直接電極をぶっさして、調整をかなり繊細に行って(ると思うのだけど)、マジックハンドバナナである。ニューロスカイ型の脳波計でサロゲートレベルの情報伝達ができるのはまだ相当先の未来だろうなと思う。

 

一方でBMIで人間のコピーが再現できるレベルにまで技術が発達したら、インターネットとか目じゃないくらい世界を変える可能性が十分過ぎるくらいあるなと思った。

 
それは単に「サロゲート」的な世界が展開されるだけではなく、
BMIで発信した情報を、解釈出来る形で、別の脳に送信することでテレパシーで通じ合えそう。
BMIであらゆる情報を取得して、人口知能に食わせる。思い出とか、食生活も食わせることでかなり精度の良いクローンサロゲート(自律型)が出来る。
ということも実現可能なんじゃないかなと思ったからである。
 
特に後者のような世界が実現された時に、自分という存在意義がわからなくなってしまうのではないかという空想にふけった。
 
その時に本物の自分が欲しくなるのはなんだろうか。だって働かなくていいし、となるとお金は入ってくるし、嫌なことはクローンサロゲートがやってくれるし。名声?信用?快楽?愛?あれ?お金って入ってなかったけどいるんだっけ?とか。
 
人間が化学結合した分子の塊で、目的もなく生きるために生きているって考えると、世の中が明るく見えて、何してもいいし、何だって出来る気分になった。悲観するのは生活を人質に取られて労働しなければいけないせいで、そこさえクリアできれば人生は楽しく明るくなる、という割と普通の結論に至った。